また研究者は変わり者で、自分の成し遂げた技術に惚れこみ、事業成功を夢見ている。
そして研究を成し遂げる勇気を持っている。
しかし事業はきびしく、研究者には事業資金のない人が多い。
そこで事業家に相談を持ちかける。
事業家はまず、研究者の技術が正しいかどうか、将来成長するかどうか、そして採算に乗るかどうかを見きわめる。
これを見きわめたうえで、ニーズに合った技術に対しては資金を用意し、よきパートナーとしてつき合ってくれる。
ところで私は「本物技術」というのは、まとめた七つの条件ではないかと思う。
これは私が尊敬しているH総合研究所会長のH先生もおっしゃっていることだが、私なりに解釈してまとめてみた内容である。
現代は研究・技術重視社会である。
いい技術は大手商社でも採用するし、大手銀行は事業化をはかる企業を紹介してくれる。
とりわけアガリエ菌は、その用途開発によっては、無民、蔵に伸びる可能性を持っている。
これでいままで見てきたように、アガリエ菌がカバーする範囲はものすごく広い。
農業や畜産はもとより、医療から環境まで、人聞が生きる全分野をカバーしているといっても過言ではない。
日本はいわれているとおり、資源のない国である。
ほかの先進国と比較すると雲泥の差であり、日本は経済大国であっても、生活大国ではけっしてない。
食糧の自給率の少なさは目を覆いたくなるばかりだし、農業に必要な肥料や畜産に必要な飼料の自給もできていないのである。
冷夏になっただけで、コメの値段があれだけ上がる国である。
この状況で天災にでも見舞われたら、国民あげて大混乱に陥るのは必歪である。
食糧問題が国の根幹を官す危険があることは、過去の歴史を振り返るまでもない。
アガリエ菌によって可能になることを列挙したが、私が期待しているのはこれだけではない。
一般に研究者というのは欲張りなものである。
私はアガリエ菌を活用して理解を深めてくれた方々に、アガリエ菌でできることをどんどん要望してほしいのである。
「困ったことが研究課題」「困ったことがビジネスチャンス」これは研究者や事業家にとって鉄別である。
考えてみれば、困ったことを解決してきたからこそ、世のなかは発展してきたのである。
そしていまや、その困ったことの次元が、地球レベルになってしまっているのだ。
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